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家の中では様々なところから熱が出ています。照明器具、冷蔵庫、テレビなどの電気製品、調理中の厨房、お湯の入った浴槽、家の中にいる人からも一人当たり60Wの電球と同じくらいの熱が発生しています。
これらの熱は、その家に暮らす人数によっても異なりますが、年間平均で1m2あたり16.7KJ/h(4.63W)ほどとされていますから、床面積120m2の住宅では常に1時間あたり550Wの熱が発生していることになります。
この熱は一般的な住宅の室内気温を約1℃上昇させますが、Q値の小さい断熱住宅などでは室内気温を4℃近く上昇させますから、室内気温に約3℃の差が出ます。調理などで大量の熱を発生させるときはもっと大きな温度差になるでしょうから、一般住宅と比べると「1ヶ月も早く冷房を・・・」という話は誇張ではありません。
この傾向は、蓄熱熱容量の大きい外張り断熱の建物よりも、蓄熱熱容量の小さい充填断熱の建物のほうがそうなりやすい傾向にあるようです。それは断熱・気密性能が良いほど熱や水蒸気が溜まりやすくなると言うことです。
「室温が3℃以上も高くなるのなら、真夏にはもっと大変なことになるのでは?」と心配されるかもしれませんが、確かに冷房をしなければ室温があがってしまいます。しかし、断熱の良い建物は外の暑さの影響を受けにくいので外気温度が高くなると空調に必要なエネルギーの消費量は断熱の悪い家よりも少なくてすみます。
このことからも、外断熱・自然通気工法の家は、季節に合わせた暮らし方ができるので、消費エネルギーを最小限に抑えることが可能です。
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